よくあるご質問 | 株式会社 日本鋳造技術研究所

よくあるご質問

溶射について

溶射と他の表面処理は何が違いますか?
熱処理の場合には基材の影響を受け易く、また硬度や靱性以外の性質は、基材の性質そのままです。
メッキの場合には、基材の選択があまりなくかつ成膜速度が遅く厚盛が出来ません。
溶射は、素材は特に選ばず、かつ金属やセラミック・サーメット(超硬等)を表面に吹き付ける事が可能で、成膜速度が速く、かつ基材と全く違った性質を付与する事が出来ます。
溶射のメリットとデメリットは?
メリットは、基材材質の選択範囲が広い・溶射材料の選択が広い・皮膜速度が高い・加工寸法に制限がない・現地施工が出来る・基材の温度が低いまま処理可能などがあり、 デメリットは厚膜が難しい・小さい基材や曲率半径を持つ基材に成膜し難い・大量生産に向かないなどがあります。
溶射についての注意は?
機械部品については基本的には溶射前のアンダーカットと呼ばれる溶射皮膜を吹き付ける場所に土手を作り、そこに溶射を施工し、後加工で寸法精度に仕上げるのが一般的ですが、溶射を施工しっぱなしの部品も多々あります。
この辺りは各社様々なノウハウがありますので、迷われた時には一度ご相談下さい。
1品からの発注は可能でしょうか?
溶射は、基本的には1品物が多いです。何なりとお申し付け下さい。
溶射して欲しい物が中量以上あるのですが、コストを下げる方法はありますか?
溶射前に様々な前処理を実施します。脱脂・マスキング・ブラスト等ありますが、 このうち脱脂とマスキングは結構時間がかかります。この作業時間を減らす事が出来ればコストダウンに繋がります。
基材の準備から仕上げの加工まで全てして欲しいのですが可能でしょうか?
加工は外注になりますが、全て対応可能です。お気軽にご相談下さい。
耐磨耗性が向上すると書いてありますが、どの程度向上するのでしょうか?
基材や溶射材料によって全く異なりますが、論文や弊社内のテストではSS材に超硬溶射を実施すれば2倍以上磨耗性が向上するとありますが、環境や負荷のかかり方で全く異なってきます。
それ故、弊社では無料サンプルとしてお客様に実際に見て頂く様にしております。
実際にどんなところに使用すれば良いか検討がつきません。
よろしければ、ブログfacebook等を見て頂けましたら、大体のイメージが湧くと思いますので、ご参考にして下さい。
どの程度の大きさまで施工可能でしょうか?
小物については、一概にお応えし難いのでご相談下さい。
大物については、箱物で2.3m×2.3m×3m程度の物で重量で2.5t程度迄です。形状にもよりますので、大物についてもご相談下さい。

フラックスについて

溶解中に発生する酸化物(滓・ノロ)が多くて困っています?
弊社の溶解用フラックスとは、まさしく酸化物量を減らしてくれます。
また、現在お使いのフラックスでも解決出来ていない場合には、合金とフラックスの相性もありますのでお気軽にご相談下さい。
溶解炉の炉壁やチャンネル部(溝部)に酸化物が張り付いて取れません。
どうしたらいいですか?
炉壁については、毎チャージ溶解用フラックスを添加する事をお勧めします。
これによって、毎チャージの酸化物が減少するので、炉壁へ付着する量も減少致しますし、付着しているノロが柔らかくなっているので外れ易くなります。
チャンネル部(溝部)については、本来週1回は溶湯の量を絞って溝洗い用のフラックスを添加後出力を上げて掃除していくのがベストです。
微細な酸化物が混濁して製品に混入してしまいます。どうしたら良いでしょうか。
微細な酸化物については、フラックスだけでは解決しません。
フラックス+被覆方法+溶湯の流し方+αのトータルの全てを駆使しなければなかなか除去出来ません。
フラックスだけでなく、被覆方法等様々なノウハウがありますので、お気軽にご相談下さい。
最近、ワラがなかなか手に入りません。どうしたら良いですか?
弊社は、ワラ灰の代替品を製造しておりますので一度ご相談下さい。
製品に巣(ホール)が発生します。どうしたら良いですか?
原因は色々あります。
当然溶解時の方法やスタートからのガス量、又は途中でのシール不足によるガスの吸収があります。
ガス量をコントロールするフラックスやシール材等色々ございますので、サンプルをお試し頂けたらと思います。
連続鋳造時に、ピンホールや巻込みが出易いが何か良い方法はないでしょうか?
連続鋳造においては、フラックスが重要な原因の一つになります。
フラックスによって冷却速度やガス抜けが変わってきますので一度ご相談下さい。また、それ以外の原因としては、黒鉛製品の形状等も考えられますので、合わせてお問い合わせ下さい。
連続鋳造時に鋳肌が悪いのですがどうしたら良いでしょうか?
鋳肌の悪さについては、添加元素の影響、滑りの阻害、酸化物の大量発生等が考えらえます。
また、合金によっても原因が変わってきますので、ご一報頂けましたら、一緒に御社にあったフラックスを開発していきます。
黒鉛製品のコーティングについて、溶湯で使う物以外の黒鉛製品にもコーティングをして頂けるのでしょうか?
全く問題ございません。弊社は別事業部として溶射事業部がございますので、黒鉛の加工からその用途にあったコーティングまで全てを実施させて頂きます。

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