プラズマ溶射 | 株式会社 日本鋳造技術研究所

溶射加工方法

プラズマ溶射

プラズマ溶射は、溶射ガン内部に対向して置かれた
陰極と陽極の間に電圧をかけて直流アークを発生させ、
アークによって、作動ガスを電離させて高温の熱プラズマを作ります。
プラズマにより、ガスを急速に膨張させ、
高温・高速のジェットとしてプラズマフレームが形成されます。

プラズマ溶射

プラズマ溶射の特徴

  • 極めて高温(10,000℃以上)である為、高融点のセラミックも溶射可能である。
  • 溶解せずに分解や気化するような物質を除けば、どのような材料でも溶射可能である。
  • 皮膜は高密度で、基材との密着性が良好である。

プラズマ溶射で使用される
溶射材料とその用途

セラミック溶射材料

材料名 成分 特徴 用途
アルミナ Al2O3 耐食・耐摩耗 800℃程度までの高温工業用部材、絶縁部品、焼結トレー等
グレーアルミナ Al2O3-3TiO2 耐衝撃・耐摩耗 耐エロージョン性良好、各種機械部品
アルミナ-チタニア Al2O3-13TiO2 耐摩耗・緻密 繊維部品、ポンプ部品等の摺動耐摩耗部品
ムライト Al2O3-SiO2 耐酸化・耐熱衝撃 加熱炉部品、溶融金属接触部品
ジルコニア ZrO2 遮熱・断熱 エンジン部材、燃料電池部材
ジルコン ZrO2-SiO2 耐熱衝撃・耐溶融金属 溶融金属浴部材、高温での摩耗部材
酸化クロム
(クロミア)
Cr2O3 耐摩耗・耐食・潤滑 ポンプシール・メカニカルシール・ロール等
その他融点を持っているセラミックとして、TiN、B4C、MoB2、ZrN、ZrC、TiB2、ZrB2等があり、溶射可能である。これらは、酸化物系セラミックよりも高融点なセラミックである。

サーメット溶射材料

材料名 成分 特徴 用途
タングステンカーバイト 12コバルト WC-12Co 耐食・耐摩耗
Hv>1000
中心的用途は耐食・耐摩耗環境、クロムメッキの代替技術として有望。
各種ロール、製紙用部品、高圧プランジャー、 スクリュー、パワーショベル、ライナー、ボイラー、キャプスタン、化学プラント、ごみ焼却炉部品、製鉄、金属工業、化学工業、機会工業、製紙、印刷工業、土木等様々な分野で多用されている。
タングステンカーバイト
17コバルト
WC-17Co 耐食・耐摩耗・高密着
Hv>1000
タングステンカーバイト
27ニッケルクロム
WC-27Ni-Cr 耐食・耐摩耗・耐酸化
Hv>1000
クロムカーバイト
25ニッケルクロム
Cr3C2-25NiCr 高温耐食・耐摩耗
Hv>800
その他
組み合わせ
その他
組み合わせ
様々な用途毎に粉末を組み合わせる
中心的用途は耐食・耐摩耗環境、クロムメッキの代替技術として有望。
各種ロール、製紙用部品、高圧プランジャー、 スクリュー、パワーショベル、ライナー、ボイラー、キャプスタン、化学プラント、ごみ焼却炉部品、製鉄、金属工業、化学工業、機会工業、製紙、印刷工業、土木等様々な分野で多用されている。

金属溶射材料

プラズマ溶射機で溶射可能な金属粉末があれば大抵の金属は溶射可能!
モリブデン(Mo)、各種ステンレス、各種ニッケル合金、各種銅合金、インコネル、ハステロイ等

お悩み・困りごと
まずはお気軽に
ご相談ください!

En