お手製自動機(*^_^*)

職人BLOG

お手製自動機(*^_^*)

金属溶射 セラミック溶射
株式会社日本鋳造技術研究所の平戸です.

今日は,弊社のお手製自動機です。。。
ロボットが流行っているこの時代,こんな溶射自動機ってどう??って思いますが,溶射って1品物がとても多く,また複雑形状が多いので,意外とロボットにティーチングさせる時間を考えたら,手動で溶射したり簡単な自動機で溶射した方が速い事が多いです(^_^;)

一応,お手製でX軸(横運動)とY軸(縦運動)までは出来る様にしてますが,ロボットの動きと比較するとぎこちないです(笑)

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溶射の1パスあたりにどれくらい表面処理できるの??
これもよくある質問ですが・・・・・
答えようによっては,溶射機でも違うし,材料でも違うし,溶射条件によってもバラバラです・・・
よって,今日は
φ50程度のシャフトに酸化クロム(Cr2O3)をプラズマ溶射機を用いて,シャフトとの距離を70mmとし,電力を35kWで溶射した場合(粉末供給量とガス流量は秘密にしといて下さい・・・)のセラミック溶射では,φ49.4→φ51.4の径で約1mmを溶射するのに,20往復しました.ということは,1パス当り25μm程度
という事になります(*^_^*)
では,表面処理の一種でメッキではどうなるか?
メッキの成膜速度は10μm~250μm/時間と言われており,溶射の1パスは何秒~数分なので,メッキより全然速い事が分かります(*^^)v
・・・・・でもでも
今日の写真のシャフトがプラズマ溶射される迄にかか
る時間は(+_+)
脱脂→マスキング→ブラスト→溶射前マスキングの時間でざっくり1時間半ぐらいはかかっています(泣)
溶射の現場しか見られてない人は,こんなに”ちゃちゃっと”終わるんや~って思われる人も多いですが,溶射する迄に結構時間がかかる事をご了承頂きたく!
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溶射の成膜速度はメッキより格段に速いけど,下準備には以外と時間がかかる溶射のお話でした(>_<)

株式会社日本鋳造技術研究所
TEL:072-361-0190
E-mail:hirato-sni@nittyu-ken.com
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