金属溶射 セラミック溶射
株式会社日本鋳造技術研究所の平戸です。
今日は、弊社のフラックス事業部のお話しをしたいと思います。弊社のフラックスは、主に銅や銅合金を溶解したり、鋳造したりする箇所に使用する添加剤の様なものです。お客様のご要望は色々ありますが、そのうちの一つとして、ノロ(酸化して金属で無くなったカスみたなもの)の量を減らしたいという事があります。
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銅及び銅合金の溶解時に使用するフラックス(Flux)
基本的には、金属を大気中で溶解(溶かす)と表面が酸化してしまい、それはノロ(滓)として捨てなければなりません。
このノロを減らすことつまり歩留を上げる事は、その会社様の利益に直結します(*^_^*) ひいては、産廃量も減ります!
★今回の写真は、お客様の銅合金のノロ(滓)をお借りして、本来捨てているものから、弊社内にてこのノロにフラックスを添加して加熱した時に、取り出す事が出来た地金の写真です(*^^)v
*左:ノロ 右:フラックスで取り出した地金
合金の種類によって、使用するフラックス(Flux)も様々ですが、地金を取り出せた価格とフラックス価格からすれば、かなりお釣りはきます!詳しくは、お問い合わせ下さいね(*^。^*)
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本題ですが、表面処理時にも実は金属の酸化が起こっています。それは、溶射ではもちろんの事、熱処理もしかりです。
当然、金属溶射を行う際には酸化ロスもありますが、溶射に限っては、悪だけではありません(>_<)
実は、溶射被膜中にこの酸化物を少量含む(故意的ではないにしろ)と、その溶射した被膜は、硬質粉末を入れたかの様に硬度があがり、磨耗に強くなる事も多々あります。
次回は、この辺りのお話しが出来たらと思います(^O^)/
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